自分らしく 私らしくってなんだろう
違うかもしれないけど この言葉を見聞きすると 思い出すこと
「流血」黒田三郎 自由を我等に
勝手に歩き廻ろうとしても
すぐ肩をぶっつけたり
えたいの知れないものに
足をすくわれて
つまずいたりするのだ
とび立つわけにもゆかない
夢のなかで
自分勝手にとび廻っているひとを見ると
うらやましいというよりは
いまいましくてならないのだ
痛む肩や足を
切り落としてなお平然としておれるほど
僕は自由ではない
「自由を我等に」と
言うだけなら僕にもできるが
それは四十年近い昔
場末の映画館まで追って
何度もくりかえし見た
ルネ・クレールの映画の題名である
古書店で買いました。年譜と写真が入っていました。
帯もついて中も綺麗です。前の持ち主は丁寧にあつかっていたんだなあと
私も丁寧に扱っています。